エルパソ会第27回経営研究会が平成27年8月29日(土)~8月30日(日)に小豆島で開催されました
8月29日小豆島に於いて、小豆島ヘルシーランド株式会社相談役 柳生好彦氏に「島の先達、しまびとへの“感謝”が生み出した小豆島事業」―オリーヴ産業が実った土壌とは何か―というテーマでご講演いただきました。
柳生氏の小豆島の発展への想い、事業にかける情熱とその展開、次世代育成の現状などについての講演後、参加者との活発な議論が展開されました。具体的な内容で、参加者からの質問にも真摯に向き合っていただき、4時間にわたる大変有意義なひとときを過ごすことができました。
翌8月30日(日)には、小豆島ヘルシーランド株式会社のオリーブ研究所で自社製品の開発等についてお話を伺いました。優秀な研究員が入社し、彼の熱意により研究に深みと広がりが出たこと、やる気のある若手後継者、社員により事業が活性化していることなど、「企業は人」というキーワードを再認識する訪問となりました。オリーブの森では樹齢1000年のオリーブの樹等を見学し、その後島内観光へ。宝生院、エンジェルロード、江洞窟などを廻りました。
小豆島霊場第54番札所の宝生院には応神天皇が小豆島遊幸の折に御手植えされたと伝えられる、樹齢1500年以上のシンパクの巨樹があり、瀬戸内の歴史にしばし思いを馳せました。樹木の下には成長ホルモンが降ると言われていますが、1000年のオリーブの樹、応神天皇御手植えのシンパク、これらの樹木には脈々と継続されてきた大いなる生命力を感じ、元気をいただけた気がしました。
小豆島霊場第60番札所にあたる江洞窟も訪れました。竜宮城の面影を映すといわれる朱塗りの庵は、島の最南端の海に突き出た岩場にあり、洞窟には弁財天が祀られています。
庵主の宮城氏は1920年生まれの95才、齢80を過ぎてから高野山大学大学院修士課程を修了し、2年前にこの地で庵主となった方だそうですが、大変お元気で、坂の多い島内も自転車で毎日走られるそうです。昔からこの江洞窟には、病を治す力があると伝えられているそうですが、健康維持に努め、95才にしてなお学び続けられる姿勢に頭が下がる思いがしました。
講師の柳生氏や参加者の方々と対話し多くのことを学んだ2日間。海に面した清々しい風の通る小豆島で、次世代の担う若い人たちの沢山の芽吹きも目の当たりにできました。
(今回は観光バスも、送迎も、保養所「太陽のおうち」も柳生氏のご厚意で無料で利用させていただきありがとうございました。柳生家はご葬儀と重なりご多忙中にもかかわらず、柳生相談役、社員、ご家族の皆様に快く対応していただき大変お世話になりました。)