公2事業方針

 ンターネットの浸透と社会・経済のグローバル化、それに対する政治の影響力拡大は世界を益々複雑化し、解決困難な社会問題が次々と発生している。この状況下での課題達成には、〔トップの強いリーダーシップ+ピラミッド組織〕が有効というメッセージが一定の賛同を得ているものの、それは新たな問題〔万能のトップの出現願望+指示待ち集団風土〕を生み出している。

 今後のパワーの中心は、大組織の中で与えられた役割を粛々と果たす行動から、プロジェクトマネージャー・イントラプレナー・アントレプレナー等を主体的に担おうとする多様な人材の行動へと移りつつある。そこでのキーワードは、創造力・構想力・実行力であり、人間理解と豊かな人脈を基本とする新しいマネジメントスタイルと、多面的で柔軟な思考がもたらす『実践知』がそれらを支えることとなる。その実践行動の先には、〔「個」重視の欧米/「和」重視の日本を止揚したカルチャー〕構築への動きも十分想定可能となる。

 以上の認識から、公2事業は次の方針に従って推進する。1. 社会に貢献するソーシャルビジネスを企画・構想し、困難を乗り越えて実現・経営しようとする志を持つ人々に対し、知的/経済的支援を行う。

2. 自分で考え、仲間を作り、実践する行動を通じ、個人-組織-事業-社会の関係の理解を深め、自己責任と共助の豊かなネットワーク実現を図る。