今月は、マイ・ビジネス・ピッチとして、第5回丸和ソーシャルビジネス賞(2018年度)受賞者の重光喬之氏(NPO法人両育わーるど理事長)を講師にお招きし、「難病者の働くを考えることは、未来の働くを作ること」と題して実施します。
以下、講師の重光喬之さんからのメッセージです。
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一見縁遠く、ドラマや映画で知る難病ですが、十数人に一人の割合でいます。
一口に難病と言っても多様で、ALSや筋ジストロフィーのような進行性の疾患もあれば、前首相も発症していた潰瘍性大腸炎や、ギランバレー症候群など治療により緩解することもある疾患もあります。
また、線維筋痛症や筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群のような症状が慢性化しても、外見上や検査からは判別できず、生活を営むことが困難な疾患まで多様です。
日本の障害福祉政策は、世界的にも進んでいますが、その裏で、見た目では分からない場合や新しい疾患や症状に対応できない場合などにより、多くの方が制度の狭間で孤立し、結果的に就労・社会参加の機会損失が起きています。
そこで、難病者の支援ではなく、働く選択肢を増やすために、支援団体・企業と連携しながら新しい仕組みを提言し、その実現を目指しています。
何かと制約の多い難病者の働き易い社会とは、一人親家庭、介護離職者、退職者の再就職など誰もが暮らしやすい社会であると、社会課題を一般化しアプローチを続けています。
登壇者自身が、20代半ばで脳脊髄液減少症を発症し、生活、医療、就労とその都度実感してきたこと、200名を超える同病や類似疾患の患者らとのやりとりが、現在の取り組みに繋がりました。
自身の限られた活動時間はもとより、マンパワーや資金繰りに課題を抱えた実状と今後の打ち手とともに、ソーシャルビジネスの一例から、議論出来たらと考えます。
登壇者が2018年に立ち上げた難病者の社会参加を考える研究会の概要はこちらです。
https://ryoiku.org/report/thinkpossibility/
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1.日時:
2021年 10月 23日(土)
9:00〜10:00 講演
10:00〜11:30 ディスカッション
2.場所:
Webexによるオンライン会議
3.講師:
重光喬之氏(NPO法人両育わーるど理事長)
4.テーマ:
「難病者の働くを考えることは、未来の働くを作ること」
5.参加費:
今回は無料