明けましておめでとうございます。皆様にとりまして、本年が明るく元気で、未来に希望が持てる年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
昨年は、イギリスのEu離脱、米大統領選挙でのトランプ勝利、伊首相の辞任、韓国大統領弾劾等、大きな政治の動きがありました。これらの現象を捉えて「ポピュリズムの台頭」という言葉が流行ったことは記憶に新しいところです。事業経営に関する実学を追求しようとするELPASO会に集う皆様は、上記現象に対してどのような態度で臨むべきでしょうか。中でも米大統領選挙は、事前のマスコミ調査結果から何度も接戦が報じられていましたから、確率はほぼ1/2です。それを、トランプが勝つと予想した人たちを「彼らは先見の明があり、世の中をきちんと洞察できる人間です」と、結果から称賛することは賢明とは言えません。そんなに洞察力があるのであれば、その後の円安、株高も予想できたでしょうから大金持ちになったことでしょう。先がすべて見える神でない我々が考えるべきは、トランプが勝ったとき/ヒラリーが勝ったとき、どう行動すべきかを事前に一生懸命考えることしかありません。米国民でない我々にはどちらが正しいかも関係なく、どちらが勝つか、そしてその結果は自分と自分がこだわる組織にどう影響するか、それに対するアクションは?、という思考の枠組みこそが求められます。
昨年12/18の経営研究会では、当財団の今後の活動をより活性化するにはというテーマで、野党ではなく与党の立場で議論を!と参加者に広くアイデアを求めました。一部の方からは、当日夜、早速提案メールをいただきました。アイデアの出る人/出ない人がいると言われますが、私には自分の脳に刷り込まれた思考パターン(思い込み)次第に思えます。特に、どんな結果も1つか2つの原因によるハズ/どんな分野もシンプルな真理で構成されているハズ、という原因究明/真理探究思い込みアプローチが脳に刷り込まれ過ぎると、発想ステップにまでなかなか到達できないようです。「前向き且つバランスのとれたいい加減さで、脳みそがちぎれるほど自分で考え/他人の知恵を活かす」ことを通じて、新しい事業を共に考えてゆきましょう。