2013年12月22日(日)、多摩大学大学院医療介護ソリューション研究所長である真野俊樹教授より、「医療と産業:グローバルとローカルに起きていることとビジネスチャンス」について講演をして頂きました。最初に、高齢化と先端技術の導入を主な要因として日本の医療費は年々増加しており、今後も医療関連ビジネスの裾野の拡大が見込める背景を説明して頂きました。また、オバマケアを一例として、日米の政権が掲げる政策や保険制度にはどのような差異があり、両国の医療界へ与えている影響についても理解を深めることができました。人類史上普遍のテーマであるライフサイエンスや不老長寿といった分野での目覚ましい技術の進化とそれにまつわる倫理的な課題から、昨今話題になることの多い医療ツーリズム、医療のIT化、介護ロボットの実現性まで、多岐に渡るテーマにつき具体的な事例を豊富に交えてご説明頂いたことで、医療を私達の身近に存在する課題として考えさせられる講演となりました。国内外での予防・リハビリ市場までを含めれば実に膨大なビジネスチャンスがあることを認識でき、各々の参加者の持つ問題意識等に関しても意見を交換できる有意義な講演となりました。