2013年11月24日(日)、サントリー山崎蒸留所勤務の輿水チーフブレンダ―より、ウイスキーのブレンドの極意と現実ビジネスへの応用について講演をして頂きました。長きに渡る同社のウイスキー事業の発展の歩みを紹介して頂き、世界的な酒類コンペであるインターナショナル・スピリッツ・チャレンジにおいてサントリーの製品および同社が立て続けに栄誉ある賞を受賞される現在までの経緯を丁寧に紹介して下さいました。受賞においては、輿水チーフブレンダ―の目利きが評価されたことは言うまでもありませんが、数多の先人達の努力の積み重ねが現在の同社の品質を支える屋台骨となっていることを学び、事業の壮大なスケールに多くの参加者が感銘を受けました。また、ブレンドには優等生のような素材ばかりでなく、個性あるものをうまく配合させることがカギだとの教えを聞き、参加者から人間世界でのマネジメントに通じる点があるとの声が挙がりました。蒸留所内の見学や実際のテイスティングなど、毎月の講演会とは一風異なる趣旨の一日でしたが、達人の極意というものには異業種にも応用できる点が多々あると、参加者でほろ酔い気分で語らいながら帰京の途につきました。
詳細については、当日参加された多摩大学大学院生の井上直子さんより、克明に描写して頂いたレポートがあります。
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